顔と名前が広まり売れっ子になるまでには必ずオーディションを受ける必要があります。
でも、芸能界のオーディションはなかなか受かりません。
でも、このオーディションを潜り抜ける人には3つの共通点がありました。
某大手芸能事務所で15年間マネージャーをしてきた私が、「オーディションに受かる人」の共通点を3つご紹介します。
今、なかなかオーディションに受からないと悩んでいるなら参考になると思います。
オーディションに受かる人の3つの共通点
① 「次こそは受かる」と諦めない
ドリカムの代表曲「何度でも」の歌詞に
10000回ダメで カッコ悪くても 10001回目は何か変わるかもしれない
こんなのがあります。
オーディションに受かる人の最大の共通点はまさにこういう考え方ができる人です。
今現在テレビや映画、cm で活躍しているタレントさん達は99%がオーディションに落ちまくると言う経験を上がってきた人たちです。
これは、芸能マネージャーとしていろんなタレントを見てきた結果、断言できる事実です。
もちろん、
- 東宝シンデレラガール
- ホリプロスカウトキャラバン
- 全日本美少女コンテスト
このようなオーディションでグランプリを獲得した人なら、めったにオーディションに落ちることもないでしょう。
でも、こんな人は、芸能界で活躍するタレントの1%にも満たないものです。
10代の頃から失敗もなく、順調に売れていく方が稀なのです。
そもそも、芸能界のオーディションは合格者がたった1人と言う受かる方が珍しいと言う世界。
たった1つの椅子を得るために、数百人が応募するのですから、
受験や就職活動などと同じように考えるのがそもそもの間違いです。
なので、オーディションに受からないのが当たり前、と言うことを充分理解している人は、数回や数十回オーディションに落ちた位では凹みません。
でも、諦めなければ、いつか自分にも受かる日が来ると言うことを信じ切れている人は、10,000回の失敗の後、10,001回目が来る権利を持てるんです。
ただ、多くの人たちは10,001回目が来る前に諦めちゃうんですけどね…。
② 普段から事務所に顔を出す人
オーディションに受かる人は落ちても落ちても諦めずに、自分のファンが来るまでひたすらオーディションを受けまくります。
そのためには、オーディションにたくさん呼んでもらうことが必須です。
なので、オーディションを受けまくるためにある行動を起こす人が多いです。
それは、自分の所属事務所に顔を出すこと。
これが、多くのオーディションに呼ばれる秘訣です。
オーディションは、事務所のマネージャーやスタッフがキャスティング担当の方からオーディション情報を聞いてくることから始まります。
- 今度こんなドラマをやるんだけどこういう子いない?
- 食品メーカーのCMで長身の女子高生を探してるんだけどいますか?
- 青森で映画を撮るんですけど、東北弁をしゃべれる20代女性はいますか?
こんな感じで、キャスティング担当者からオーディション情報を拾ってくるのが事務所の仕事。
そして、次にやる事は、自分の所の事務所から誰をオーディションに出すかという選定です。
この時に、普段から事務所に顔を出してたりして話をしたことがあるタレントは、つい優先的にオーディションに出したくなるものです。
自分の担当タレントではやれないお仕事だと、自分の担当外からオーディションに行ってもらうのですが、やっぱりプロフィールだけしか知らないタレントと実際あったことがあって話したこともあるタレントの方を押したくなるのは当たり前です。
確かに、用もないのに、事務所に行くのは気が引けるとは思います。
が、オーディションで自分を売り込む前に、オーディションに呼んでくれる事務所スタッフに売り込むのもオーディションに受かる人の共通点でした。
③ ありのままの自分を見せる人
今、売れている芸能人のインタビューで、よく見かけたことがあると思いますが、「このオーディションがダメだったら芸能界はやめよう」と言うコメントよく見かけませんか?
これって、芸能界にいると本当によくあるケースなんです。
何度やってもオーディションに落ちまくり、ご両親から「あきらめなさい」と言われ、最後のチャンスと思って受けたオーディションで合格する。
ドラマや漫画にありそうなシチュエーションですが、実際こういうケースが多いんです。
で、こういうときのオーディションを受けるタレントの心境として、「どうせ受かんないんだから、開き直ってオーディションを受けてみよう」と言う心境になるんです。
実は、こういう時が1番オーディションを審査する人たちから見て、本当の姿を見せることができるんですよね。
オーディションに落ちまくる時期って、そんなにお芝居の力はありません。
それにもかかわらず、自分をよく見せよう、求められている役に近づけよう、という考えが頭にこびりついていて、中途半端な演技力で勝負してしまうのです。
でも、何百何千と言うタレントを見てきた審査員からは、取り繕った感じを受けてしまうのです。
それとは逆に、開き直ってありのままの自分を見せている子って下手な演技を見せつけられるより魅力的に映るものです。
話は変わりますが、演出化の蜷川幸雄さんやつかこうへいさんは、役者にとても厳しい人として有名でした。
- 大声で怒鳴る
- 人格を否定する
- 芝居の下手さを大勢の人の前で指摘する
- 灰皿を投げる
- 役者なんてやめちまえ
舞台の稽古ではこんなことが当たり前です。
これは、人格を否定することで凝り固まった演技のクセを取り除くのだそうです。
実際、つかこうへいさんに酒の席で言われた話です。
蜷川幸雄さんは藤原竜也さんや吉高由里子さん、つかこうへいさんは阿部寛さんや内田有紀さんなどを育てています。
売れっ子役者でも芝居に変なクセがあり、それを取り除く必要があるんです。
ましてや、オーディションを受ける段階では下手な演技ではなく、素の自分を見せることがいかに大事かわかると思います。
まとめ
マネージャーから見てオーディションに受かる人は
- チャンスは必ず来ると諦めない
- 事務所に顔を出し自分を売る
- 素の自分を見せる
という共通項がありました。
もし、これらが今欠けていると思うなら、今すぐにでもできるはずです。
すぐに効果があるとは言いませんが、少しずつ現状が変わっていくはずです。
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