「俳優養成所なんて意味ない」「通っても無駄だった」――ネットや口コミでこんな声を見かけて、不安になっていませんか?
数十万から数百万かかる養成所に通って、本当に将来につながるのか…。
俳優を目指している人なら、一度は頭をよぎる悩みだと思います。
実際、養成所に通って芽が出ずにやめてしまう人もいれば、そこからチャンスをつかんでデビューする人もいます。
つまり「意味があるのか、ないのか」は人によって大きく変わるのです。
この記事では、なぜ「養成所は意味ない」と言われるのか、そして逆に通うことで大きな意味がある人の特徴まで、わかりやすく解説していきます。
迷っているあなたが、自分にとって最適な選択ができるように整理してみました。
「俳優養成所は意味ない」と言われる5つの理由
俳優養成所について調べると、必ずといっていいほど目にするのが「意味ない」という意見。
なぜ、せっかく夢に向かって学ぶ場が、そんなふうに言われてしまうのでしょうか?
実はそこには実際に通った人たちの体験から生まれた共通点があります。
ここでは、俳優養成所が「意味ない」と言われる代表的な理由を5つ紹介します。
- 高い費用に対して結果が出ない人が多い
- 所属やデビューが保証されていない
- レッスンが基礎止まりで実践不足
- 在籍人数が多く埋もれてしまう
- SNSやオーディション経由でも成功できる人がいる
高い費用に対して結果が出ない人が多い
高い学費を払ったのに、思うようにデビューできなかった…そんな声があるのは事実です。
こうした経験から「俳優養成所なんて意味ない」と感じる人が多いのでしょう。
ただ、元芸能事務所の現場を知る立場から言えば、たとえスカウトで事務所に所属できても、売れるのはごく一握り。
メイン役の友達役でちょっとCMに出たり役名のないドラマの端役を経験しても、その後契約を切られてしまう人が大半です。
それほど芸能界は厳しい世界なのです。
イメージしやすい例でいえば、大手予備校に通っても全員が東大に合格するわけではありませんよね。
予備校に通うだけではなく、自分で努力を積み重ねた人が合格を掴みます。
ところが俳優養成所になると、「通えば必ずデビューできる」と誤解してしまう人が少なくありません。
実際には、養成所をきっかけに有名俳優になった人も多く存在します。
この現実を見ずに「意味ない」と言い切ってしまう人がいるのです。
所属やデビューが保証されていない
これも多くの人が誤解しているポイントです。たとえ大手芸能事務所にスカウトされたとしても、必ず所属できるわけではありません。
仮に所属が叶ったとしても、有名なドラマや映画に出演できる保証はどこにもないのです。
それでも「入所料や授業料を払った=事務所所属やデビュー確約」と思い込んでしまう人が少なくありません。
もし「100%所属が保証されます!」「必ずドラマ出演できます!」と謳う養成所があるなら、それは詐欺といっても過言ではないでしょう。
実際に、大手事務所に所属しても全く芽が出ず、静かに芸能界を去っていった人を何人も見てきました。だからこそ、「所属やデビューは約束されない」という現実を理解しておくことが大切です。
レッスンが基礎止まりで実践不足
残念ながら、俳優養成所の中には演技レッスンやボイストレーニングなど、基礎的な指導にとどまるところも少なくありません。
講師が経験豊富であっても、養成所の中だけで学んだ知識や技術は、現場での経験には到底及びません。
しっかりした養成所であれば、たとえ小さな役でもドラマや映画の撮影現場に参加させ、実践を積ませてくれます。
実際の現場では、売れっ子俳優の演技や振る舞いを間近で見られるため、教室内のレッスンとは比べものにならないほど勉強になります。
「レッスンばかりで何も得られなかった」と感じる人は、残念ながら養成所選びを誤ってしまった可能性が高いのです。
在籍人数が多く埋もれてしまう
「養成所の在籍人数が多すぎて埋もれてしまうから意味がない」と言う人もいます。
ですが、これは正直ナンセンスな理由です。
たとえば吉本興業の養成所であるNSCには、毎年数百人もの新人が入学します。
その中から実際に世に出る芸人はごく一部で、その何十倍、何百倍もの人が芽を出さないまま辞めていきます。
芸能界は完全に実力の世界。ライバルが多いことを「埋もれる原因」と捉える人は、仮に大手芸能事務所に所属しても結果を残すことは難しいでしょう。
ちなみに、NSCでは在籍者が多すぎて練習場所が足りず、公園でネタ合わせをする芸人が続出しました。
その結果、公園には「野球禁止」「ゴルフ禁止」と並んで「漫才禁止」という張り紙まで登場したほどです。
人数の多さは厳しさの象徴であり、同時にそれを乗り越えた人だけが残る世界なのです。
SNSやオーディション経由でも成功できる人がいるから
最近では、俳優やタレントの世界に入る道が多様化しています。SNSで注目されてスカウトされる人や、事務所の一般オーディションに合格してデビューする人も少なくありません。
こうした人たちは最初からルックスや個性が際立っており、事務所にとっても「育てたい」と思わせる存在です。
そのため、俳優養成所に通わなくてもチャンスを掴めるケースがあるのは事実です。
言い換えれば、スカウトされるような魅力や、オーディションに勝ち抜ける力がある人にとっては、養成所は確かに意味がないでしょう。
ですが、大多数の人はそうではなく、基礎を学びながら少しずつ実力を磨く必要があります。だからこそ養成所が「意味ある場所」になる人も多いのです。
養成所で「意味がある人」と「意味がない人」の違い
「意味がある人」は自分で動く人、逆に「意味がない人」は受け身で通うだけの人。
習うだけで満足せず、現場へつなげる行動を取れるかが分かれ目。
では、養成所に通って「意味がある人」と「意味のない人」はどのような違いがあるのでしょうか。
よくある事例をご紹介します。
意味がある人(こんな行動をする)
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目的が明確 — 何を得たいか(事務所所属・演技力向上・人脈作り)をはっきりさせている。
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自主練を怠らない — レッスン外でも台本や発声を練習する。
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オーディションに積極的 — 小さな舞台や自主制作にも出て経験を積む。
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フィードバックを活かす — 指摘を受け止め、次に必ず改善する。
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人脈を広げる努力をする — 同期や講師、スタッフと関係を作る。
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長期的に投資できる — お金も時間も短期で見切らず継続する覚悟がある。
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柔軟に学び続ける — 他のワークショップや現場から学ぶ姿勢がある。
意味がない人(やりがちな無駄な行動)
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ただ通って満足する — レッスンだけ受けて家で何もしない。
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目的が漠然としている — 「有名になりたい」だけで具体策がない。
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現場経験を避ける — 小さな仕事や舞台を敬遠する。
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比較・言い訳が多い — 他人と比べて諦める口実を探す。
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養成所選びを適当にする — カリキュラムや講師を調べず決める。
まとめ
俳優養成所に通っても意味がない、と言う人は
-
高い費用に対して結果が出ない人が多い
数十万~数百万払っても、仕事に繋がらず辞めてしまうケースが多い。 -
所属やデビューが保証されていない
養成所を修了しても、そのまま事務所に所属できるとは限らない。 -
レッスンが基礎止まりで実践不足
演技の基礎は学べても、現場経験や即戦力になるチャンスが少ない。 -
在籍人数が多く埋もれてしまう
養成所によっては生徒数が膨大で、一人ひとりにスポットが当たりにくい。 -
独学やオーディション経由でも成功できる人がいる
有名俳優の中には、養成所に通わずスカウトや独自の道で成功した人もいるため、「通わなくてもいいのでは?」と思われやすい。
このような理由で「意味がない」という論理を展開します。
でも、一つ一つよく考えてみると「けっこうな確率で俳優養成所を誤解している」のです。
確かに俳優養成所に行けば必ず俳優として成功するとは断言できません。
ただ、スカウトされないかと原宿をウロウロし続けたり、独学で演技を勉強しようとするよりも確実に俳優として成功できる可能性を持っているのは確かですね。
➡デビューが近いおすすめの俳優養成所
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