「女優になりたい。でも…今さらじゃ遅いよね?」
「演技の経験なんてほとんどないけど女優になれる・・?」
「10代から始めないと女優は無理ですか?」
20歳を過ぎてからこんなふうに悩み始めたあなたへ。
ここだけの話、その夢は決して不可能ではありませんよ。
都内の大手芸能事務所で15年間、女優の育成やマネジメントをしてきたコーイチと申します。
この記事では「20代から芸能界を目指すのは遅いのか?」という疑問に対して、実際の現場を知る立場からリアルにお答えしていきます。
結論から先に言うと「可能」です。
もっと言えば30代や40代からでも可能です。
もし、今あなたが20歳を超えているなら俳優養成所からスタートすることをおススメします。
20歳前後から女優になって売れた3人
「女優になるには、10代でスカウトされて…」
こんな固定観念、まだ持っていませんか?
確かに、小中学生時代から芸能界に入って活躍する人は多いです。
でも、実は20代でデビューし、そこから一気に人気女優へと駆け上がった人も少なくないんです。
ここでは20歳を過ぎてからでも主演級になった3人の女優をご紹介します。
大学生から女優になった人「吉岡里帆」さん
この投稿をInstagramで見る
一時期、グラビアで注目を集めた吉岡里帆さん。
でも彼女が本当に目指していたのは、“お芝居で人の心を動かすこと”でした。
グラビアの撮影をするたびに
「私は水着の仕事をするために芸能界に入ったんじゃない…!」
こう口にしたという逸話もありますが、それは単なるワガママなんかではありません。
というのは、彼女の歩んできた道のりを知ると、その言葉の重みに納得がいきます。
吉岡さんは京都・右京区出身です。
大学も地元・京都の大学に進学しましたが、どうしても女優になりたくて、東京の俳優養成所に夜行バスで通い続ける生活をなんと5年間も続けたのです。
バイトを4〜5つ掛け持ちし、授業が終わると高速バスに乗って東京へ。
そして、レッスンを終えたらまた京都へ戻る――そんな生活を繰り返していた彼女。
この努力を思えば、「グラビアなんてやってられない」と感じたのも無理はありませんよね。
そんな吉岡さんは、今や連ドラ・映画・CMと引っ張りだこ。
大学生からスタートしても、努力次第で芸能界のトップに立てるという、まさに希望の象徴です。
社会人から女優になった「松本若菜」さん
この投稿をInstagramで見る
実はまだ無名だった頃の松本若菜さんを大阪の番組で偶然見かけたことがあるんです。
「近所の美人さんを紹介する」という企画で、芸人のチュートリアル徳井さんが紹介していたのが彼女でした。
「ルミネの近くの鰻屋さんで働いてる、めちゃくちゃ可愛い子がいる!」
そんな紹介の言葉どおり、VTRに映った彼女は、誰が見ても目を引く美人。
「うわあ、美人だなあ…」とテレビの前で思ったのを今でも憶えています。
でもその美貌だけでは、芸能界の厳しさは超えられませんでした。
当時の松本さんは、複数のバイトを掛け持ちしながら、何度もオーディションを受けては落ちる日々。
しまいには、飲食店で働きすぎて調理師免許までとってしまうほど。
どれだけ綺麗でも、チャンスをつかむのは簡単ではないんですね。
実は彼女、高校時代に地元の鳥取県で女優の奈美悦子さんからスカウトされていた過去があります。
けれど厳格な家庭の方針で芸能界入りは断念。
そんな夢を胸に秘めたまま、社会人として働きながら22歳から本格的に女優の道を目指し始めました。
それから十数年。
コツコツと地道な努力を重ね、本格的にブレイクしたのはなんと38歳!
でも今では、映画・ドラマで主演を任される実力派。
女優を目指すのに「遅すぎるなんてことはない」と証明してくれた、まさに“遅咲きの星”です。
遅咲き女優として開花した「安藤サクラ」さん
この投稿をInstagramで見る
「才能があっても、なぜかチャンスが回ってこない」
そんなもどかしさを抱えた時期が、安藤サクラさんにもありました。
彼女は、俳優で映画監督の奥田瑛二さんとエッセイスト安藤和津さんの娘。
さらに夫は俳優の柄本佑さんという、まさに“芸能一家”のサラブレッド。
でもその華やかなバックグラウンドが、逆に彼女を縛る鎖になっていた時期もあったのです。
「親の七光りで出てると思われたくない」
そんな思いから、あえて小さな舞台やインディーズ映画を中心に活動。
派手な作品には出ず、ひたすら実力を磨き続けました。
初主演映画『0.5ミリ』では、地味でリアルな役柄を見事に演じきり、業界内で一目置かれる存在に。
そして30代に入ってから出演した映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
一気にその名が世界に知れ渡りました。
デビューは20代前半。
でも本格的に“売れた”のは30代に入ってから。
才能があっても、それが花開くには「その人だけのタイミング」がある。
安藤サクラさんは、それを体現している女優のひとりです。
20代からスタートでも全然遅くありません。
この3人のように20代から女優を目指しても主演を張ることは可能です。
確かに、20代から女優を目指した場合には学園モノで中学生や高校生の役をゲットするのは難しいでしょう。
でも、役は中高生だけではありません。
20代のOL役、30代の主婦役、40代の先生役…。
これから年齢を重ねていくごとにできる役は増えていきます。
また、主演以外の裾野を広げれば、その数は膨大な数になります。
こう考えたら、20代からでも女優になれる可能性って結構あると思いませんか?
20代から女優を目指す方法は?
でも「どうやったら20代から女優になれるの?」と不安に思っていませんか?
元芸能マネージャーが女優を目指すためのおススメの方法をご紹介します。
ただし――
“スカウトされるのを待つ”という考えは、今すぐ手放しましょう。
芸能事務所がスカウトするのは、基本的に10代までです。しかも前半まで。
成人女性を街中でスカウトするケースは、ほとんどありません。
むしろ、スカウトと言われて誘われるのは、キャバクラなどの水商売が中心。
女優としてのチャンスではないことを、きちんと理解しておくべきです。
なので、20代から女優を目指すなら――
「自分から動く」ことが絶対条件。だと思います。
オーディションに応募したり、養成所やスクールで演技を学んだり、行動することで道が開けます。
可能性は、待っている人ではなく、動いた人の元にやってくるんです。
①芸能事務所の新人オーディションに応募する
芸能事務所の新人オーディションに応募して、事務所に所属するのは王道の方法です。
各芸能事務所のホームページには「新人募集」という項目があり、そこから応募できます。
ただ、面接までたどり着くのは至難の業。
それほど、毎日毎日大量の応募書類が届くからです。
私が働いていた事務所でも、毎朝10〜20以上の応募書類が届いていました。
また、芸能事務所の中には年齢制限を設けているところも多く、20歳を超えている時点で応募資格がないということも。
女優になるためには一番近道ではあるけれど、一番難しい道と言えるでしょう。
②劇団に入団して女優を目指す
20代から女優を目指すなら、劇団に所属して演技を基礎から学ぶという選択肢も非常に有効です。
中でも、実績ある劇団の養成所に入ることで、プロの指導を受けながら舞台経験を積むことができます。
有名な劇団・養成所は?
• 劇団青年座(付属養成所あり)
リアリズム演劇を中心に、実力派俳優を多数輩出している劇団。入所試験は毎年実施。
• 文学座(附属演劇研究所)
戦後日本演劇の名門。卒業生には映画・ドラマで活躍する俳優多数。基礎から応用まで幅広く学べます。
• 劇団俳優座
重厚な芝居で知られ、テレビ・映画界にも強いパイプがあります。実践的な舞台経験を積めるのが魅力。
• 劇団民藝
社会派演劇が多く、役柄の深みを重視。長く芸を磨きたい人におすすめ。
今の芸能界で「本格派女優」と言われている方はこのルートを辿った方が多いですね。
本気で演技派女優を目指すのなら一番おススメのルートです。
③俳優養成所に入る
お笑いの世界には、吉本興業の「NSC(吉本総合芸能学院)」のような有名な養成所があります。
ダウンタウンをはじめ、数多くの人気芸人がここから巣立っていきました。
昔は師匠に弟子入りするのが王道でしたが、今では養成所に入ることが芸人への近道になっています。
実は俳優の世界にも同じように養成所があり、そこから有名女優になった人も少なくありません。
たとえば、先ほど紹介した吉岡里帆さんも養成所出身のひとりです。
演技の基礎から学べるため、学生時代に演技経験がない方にもおすすめです。
ただし、養成所は「お金を払えば誰でも入れる」わけではありません。
多くの場合、入所にはオーディションがあり、それを突破して初めてスタートラインに立てます。
少し厳しい言い方をすると、このオーディションを通過できない場合は、芸能界での成功は簡単ではないかもしれません。
20代から女優を目指す人がやっておきたい5つのこと
女優になりたい――。
その想いを現実にするために、今から始められることがあるんです。
将来のチャンスをつかむために、ぜひ挑戦してみてください。
① 読書を習慣にする
実は、演技が上手い俳優さんほど“読書家”なことが多いんです。
なぜなら、台本を読み解く力や、感情表現の幅を広げるために、物語の世界にたくさん触れているから。
実際、ある人気女優さんは、本屋に行くたびに毎回3万〜5万円分の本をまとめ買いしていました。
読書って、それだけ役者にとって大切なインプットなんです。
② SNSを整理しておく
10代の頃から使っているSNS、今もそのまま放置していませんか?
仲の良い人しか見ていないつもりでも、将来芸能活動を始めたら過去の投稿が話題になることも。
彼氏との写真や、ふざけた変顔など、“今はOKでも、将来ちょっとマズいかも…”という投稿は要注意です。
全部消す必要はありませんが、「女優として見られても大丈夫?」という視点で整理しておきましょう。
③ メイクの勉強をする
どんなに綺麗な女優さんでも、すっぴんのままではテレビや映画には出られません。
メイクは、あなたの魅力を最大限に引き出す武器。
プロの現場では専属メイクが付きますが、それまでは自分で工夫するしかありません。
「自分の顔が一番映えるメイク」は研究して損なし、です。
オーディションや撮影での第一印象にも大きく関わってきますよ。
④ 歯並びを整えておく
もし少しでも歯並びに気になるところがあるなら、早めの矯正がおすすめです。
芸能界に入ると、「宣材写真」といってプロフィールに使う写真を撮影します。
その写真は静止画なので笑顔もコントロールできますが、オーディションや映像作品では、そうはいきません。
また、歯並びの良し悪しはオーディションでの第一印象に大きく影響します。
実際、多くの俳優・女優さんが歯列矯正を経験しています。
矯正は時間がかかるものなので、将来を見据えて早めに準備しておくと安心です。
⑤上京する
芸能の世界は東京が中心です。
北関東あたりなら東京に通えますが、北海道や九州など地方に住んでいる場合はものすごいハンデになります。
地元福岡の芸能事務所に所属してから東京の事務所に移籍した、女優の奈緒さんのようなケースもありますが極めて稀なケースです。
もし、あなたが地方在住で女優を目指しているのなら、東京に住むことから始めてみることをおすすめします。
【東京23区内なのに家賃4万円台】地方で女優を目指してるならオススメの住居
女優という夢は、準備を始めた人から叶っていくものです。
女優になるには何か特別な才能が必要だと思われがちですが、「行動を始めること」こそが、夢に近づく一番の方法です。
今のあなたにできることを、今日から少しずつ積み重ねていきましょう。
演技の世界はまだまだ需要がある
この時代、メディアってどんどん変わってますよね。
• 新聞 → 高齢者しか読まない
• ラジオ → 聴取率1%以下
• テレビ → 視聴率&広告収入ともに激減
もうメディアの「オワコン化」が止まらない状況です。
そして多くがネットに移行している…というのは、もう誰もが知ってる話。
でも──
100年前から今も変わらず需要がある媒体がひとつだけあります。
それが「映画」です。
モノクロ時代から続くこの映像文化は、いまも世界中で健在なんです。
カンヌやベネチアなどの映画祭が今でも変わらず行われているのはその証拠です。
そして──その映画を支えるのは、やっぱり「俳優」。
俳優は今後も変わらず必要とされる存在であることは間違いないでしょう。
でも、10代だけじゃ映画は作れません。
どんな学園ものでも、親・先生・社会人など幅広い世代の俳優が必須。
そこで求められるのは──
ただの美男美女じゃない、芝居ができる俳優です。
つまり、20代を過ぎてから女優を目指しても、十分間に合うんです。
この事実ははっきりと断言できます。
それどころか、実力派の女優にこそチャンスがある時代なんです。
吉岡里帆さんや松本若菜さんのような遅咲き女優の活躍が、それを証明しています。
まとめ
20代を過ぎたからって、芸能界への道が閉ざされるわけじゃありません。
むしろ今は、実力や情熱がモノを言う時代です。
• 美しく見えるメイクを学ぶ
• スタイルを磨く
• 歯並びや表情を整える
• 名俳優の演技を何度も観て研究する
• ワークショップで経験を積む
こうした努力を愚直に続けられる人が、ちゃんと売れていきます。
そして何より大切なのは、「自分を信じる力」。
実は売れてる女優さんって、ちょっと“普通じゃない”んですよ。
どこか突き抜けた“狂気”というか、“本気”というか。
私は絶対に売れる!みたいにミョーな自信を持ってるんです。
マネージャーとして現場で見ていても思います。
「この人、なんかスゴいな…」っていう空気、確実にあるんです。
それを出せるかどうか。
そこが、“夢で終わる人”と“女優になれる人”の違いなんです。






コメント