俳優養成所に入るか悩んでいる人にとって、最初の大きなハードルとなるのが「養成所にかかる費用」ですよね。
一体、年間いくら必要なのか?月謝の相場は?追加でお金がかかるのはどんな場面?と気になることは多いでしょう。
この記事では、俳優養成所の費用相場から具体的な内訳、費用を抑える方法や注意点 まで、これから養成所に通う人が知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
私は渋谷区の某大手芸能事務所で15年間マネージャーとして働いたコーイチと申します。
その中で、自分自身の目で見た、耳で聞いた情報を元に俳優養成所に入る時に必要な費用を解説していきます。
初めての方でも安心して検討できるようにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
俳優養成所の費用相場はいくらくらい?
俳優養成所に通う場合、年間の費用は大きく幅があります。
一般的には 年間30万円~100万円前後 が相場とされ、短期のスクールなら数万円から受講可能なケースもあります。
大手芸能事務所直結の養成所になると、費用は高めですがその分チャンスも広がります。
養成所名 | 初期費用(入所金など) | 月謝・授業料 | 特徴 |
---|---|---|---|
キャストパワーネクスト | 約10万〜20万円 | 月2〜3万円前後 | 芸能事務所直結。ドラマや映画出演のチャンスが豊富。 |
ワタナベエンターテインメントアカデミー | 入所金10万円前後 | 年間約80万円(分割可) | 大手事務所直営。デビュー率が高く、現場経験を積みやすい。 |
吉本NSC(吉本総合芸能学院) | 入学金11万円 | 年間授業料44万円 | 芸人志望者が多いが、俳優・タレントコースもあり。同期ネットワークが強い。 |
劇団ひまわり | 入団費約10万円 | 月謝2万〜3万円 | 子役から大人まで幅広い。舞台・吹替えなど映像以外の活動にも強い。 |
一方、個人経営のスクールや小規模な養成所は比較的リーズナブルです。
あくまでも俳優として必要になる最低限の演技指導や芸能界の常識を教えてもらえる程度と考えてよいでしょう。
また、所属事務所を見つけるためには自ら応募してオーディションに受かる必要がでてきます。
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初期費用に含まれるもの(入所金・登録料など)
入所時にかかる初期費用には 入所金・登録料・施設利用料 などがあります。
金額は数万円〜20万円程度と養成所によって異なります。
さらに、芸能事務所直結の養成所の場合は、所属契約や宣材写真の撮影費が含まれる場合もあります。
(宣材写真・・・宣伝用写真の略で、営業用プロフィールに貼る写真)
入所金が高いと不安になる人も多いですが、その分「現役マネージャーからのサポート」や「オーディションの機会」が豊富に提供されるケースもあるので、費用の内訳をしっかり確認して判断するのがよいですね。
月謝・レッスン料の目安
月謝は 1万円~5万円程度 が一般的でしょう。
レッスン内容は演技、発声、ダンス、歌など多岐にわたり、週1回から毎日の集中コースまで選択できます。
通う回数やカリキュラムによって料金は変動するため、月謝だけでなく「週あたりの授業数」や「講師のレベル」も含めて比較検討すると良いかもしれません。
短期コースはトライアル的に始めやすく、長期コースは本格的な技術習得に向いています。
追加でかかる費用(宣材写真・オーディション費・教材費)
授業料以外にも意外と見落としがちな費用があります。たとえば 宣材写真(1〜3万円)、オーディションエントリー代、舞台出演時の衣装代などです。また、台本や教材費、稽古場までの交通費も積み重なると大きな負担になります。中には「宣材写真は提携スタジオで必須」という養成所もあるため、事前に確認しておくことが大切です。授業料以外の追加費用は年間で数万円以上になることもあるため、最初から見込んでおきましょう。
特待生・奨学制度で費用を抑えられる?
大手の俳優養成所や芸能事務所では、才能や将来性を評価された人に向けて 特待生制度 を設けている場合があります。これに選ばれると入所金や月謝が免除されたり、大幅に割引されることもあります。
また、一部の専門学校型の養成所では奨学金制度が利用できるケースもあります。経済的な不安がある人は「特待生オーディション」を受けてみるのも有効です。費用を抑えながら実力を伸ばせるチャンスになるでしょう。
高額な養成所と安価な養成所の違い
費用が高い養成所は「講師が現役で活躍している」「大手事務所への所属チャンスが多い」「現場経験を積める舞台や映像作品に参加できる」などの強みがあります。
一方で安価な養成所は「基礎を身につけたい初心者向け」「趣味から始めやすい」などのメリットがあります。大切なのは単純に金額で判断するのではなく、自分が求めるキャリアやレベルに合っているかどうかです。
養成所の費用で注意すべきポイント
入所前に注意したいのは「費用の内訳が不透明な養成所」です。入所後に追加費用を請求されたり、出演チャンスをエサに高額なレッスン料を課すケースもあります。契約前には必ず 費用総額・分割方法・返金規定 を確認しましょう。
また、説明会や体験レッスンに参加して「費用に見合った内容か」を見極めることが安心につながります。
自分に合った費用感で養成所を選ぶ方法
最終的には「自分の目的」と「支払える範囲」のバランスを考えて選ぶことが大切です。本気でプロを目指すならある程度の投資は必要ですが、必ずしも高額=成功ではありません。年間予算を決めたうえで、複数の養成所を比較してみましょう。
見学や体験レッスンを受けることで、費用と内容のバランスを客観的に判断できます。自分の人生設計に合った費用感で、無理なく続けられる養成所を選びましょう。
まとめ
俳優養成所の費用は、年間30万円〜100万円前後が相場で、入所金・月謝のほかに宣材写真や教材費といった追加費用もかかります。決して安い金額ではありませんが、特待生制度や奨学金を活用すれば負担を軽減することも可能 です。
大切なのは「金額」だけでなく「自分の目的に合った環境を選ぶこと」。契約内容や費用の内訳をしっかり確認し、自分の人生設計に合う養成所を選んでください。無理のない範囲で投資をして、夢への第一歩を踏み出しましょう。
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